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オルタナ

ライブと映画

cali≠gari シリーズ"街"本八幡発狂 ~La' royque de zavy CD発売記念GIG~11.28@本八幡Route Fourteen

ライブ 石井秀仁

はじめにこのライブの一番の思い出を語っておくと、こんなにも始まるまでが憂鬱だったライブは初めてでした。理由はもちろんコスプレ限定。今回のこのシリーズ"街"は1回目が金髪限定、2回目が制服限定、そしてムックとのツーマンを挟んでのこの4回目がコスプレ限定という、全編を通してファンの燃え盛る羞恥心を油の滴ったジュリ扇で煽りたてるような鬼の構成でした。私はコス限しか行かなかったけど、全通された方は心からお疲れ様といった感じです。

それでもあの伝説のレジェンドなバンド、ラ・ロイクド・ザビの新譜発売記念GIGということで憂鬱ながらもすごく楽しみにしてたし、実際に目の前で繰り広げられたGIGは予想の187倍は素薔薇死かったです。ということで今日は限りなく逆最前(今回の私の番号は290番台/300番でした)から見たおぼろげな†ミサ†の風景を記しておこうと思います。

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このライブの詳細が発表された時から「客にこんだけさせるんだから勿論そちら様もコスプレだよね!ザビ、実演するよね!」と勝手に決めつけてはいたんだけど、やっぱりなんとなく不安で、本当にザビとしてやるんだろうか…とモヤついた感情を抱きつつルート14に到着したわけですが、表に貼り出されていた本日の演目にオープニングアクトcali≠gariとの表記を見つけ「あ、これは本気のやつだ」と確信しました。

17時を過ぎた頃、統一感皆無のコスプレで埋め尽くされた異様な雰囲気の会場に突如「皆様にお詫びがございます。本日O.Aで登場する予定だったcali≠gariは会場に向かう途中に渋滞に巻き込まれてしまったため、本日の出演は急遽キャンセルとなりました。」という旨のアナウンスが入り、会場爆笑。思いがけず一発目からあのヴィジュアル系界の真っ赤な重鎮・ザビのアクトを拝見することになってしまいました。会場が暗転し、今回の新譜であるAVID OF SEXをSEにステージという名の洗礼台に舞い降りたギターの"M"LONDON、ヴォーカルの岸部悪徳、ベースのジェミニはレジェンド、そしてサポートのNAKANI SEA。いかんせん私は逆最前の子羊だったので、天使の産毛の如くふわふわと風に乗り揺れ動くかわいい頭と申し訳程度の首から上しか見えませんでした。ちなみにM様は背徳の黒マスクでした。†出口が見えないもう何も見えない†状態だったのですが、ステージの中央に佇んでいたあの安っぽい薔薇が巻きつけられた胡散臭いマイクスタンドのことが忘れられません。マイクスタンドめっちゃ腑に落ちない顔してた。

何をどんな順番でやったのかは既に忘却の彼方なので書けませんが、BUCK-TICK悪の華、ムックのアカ、LUNA SEAFATEという具合にカバーが多かったです。FATEしか聴いたことがなかったので、たびたびイントロの時点のみで異様な盛り上がりを見せるフロアを見て「この人達先行物販で新譜買ってこの短い間に聴きこんで来たの!?」と自分の気合いの足りなさに十字を切って懺悔したりしましたが、後でカバーと知って安心しました。それにしてもFATEの石井さ…悪徳様のルナティックでナルシスティックでファナティックなアクトっぷりには本当にうっとりしてしまいました。 盲目であるが故のTHE統一感は二代目毒なしヴォーカルver.しか聴いたことが無かったので、悪徳様ヴォーカルになったことで新しい新曲のように感じられました。もう正直サビの「どうしようもない僕は人殺しになりました~♪」の部分は笑いをこらえられなかった。いやだってどう頑張っても面白すぎるでしょ。恥やらプライドやらを捨て去って脳髄の底から†何者か†になりきって歌う石井さ…悪徳様のあんな姿、ファン6年目にして初めて見た。

ジェミニ様による新曲「愛し過ぎて刹那過ぎて心苦しくなって」は折り畳みありのヘドバンありのお立ち台ギターソロありな感じでヴィジュアル系咲き乱れ感があって良かったです。ラストの月明かりのDAYDREAMは初めて演ったはずなのに往年の名曲感に満ち満ちていて、さすがはcali≠gariを前座に据えるだけの実力だな思いました。あとMCは一切なしのソリッドスタイルでした。

それにしてもザ・V系っぽいメイク(※ただしあまり違和感は無い)の悪徳様は時計も針を進めるのを躊躇うほどにお麗しゅうあせられました。闇の中に仄白く浮かび上がる白磁器のようにつるりとしたお顔に差し込む深い憂いの影はまさにあの世の月の満ち欠けのようでした・・・†

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さて、ザビがアストラル界に帰還してほどなくしてまた例のアナウンスが入り「渋滞に巻き込まれていたcali≠gariがたった今到着しました。本来ならキャンセルの筈ですが、ザビの皆様のご厚意で出演することになりました。」とのこと。ザビの皆様は見た目に反してとってもYASA SEA。 

ということで出てきたcali≠gariの3人ですが研次郎さんだけほぼ髪型変わらずだったり、「こんなに…!!カリガリのライブをやりたいと思ったことは初めてだぜぇーーー!!!」と叫んでみたりと画面から観客に喋りかけちゃうアニメのキャラクターみたいなメタ要素の権化と化していましたが、青さん石井さんは一貫して”我関せず”なみたいな顔してて温度差が面白かったです。石井さんの衣装は黒のタンクトップ型のロンパースみたいなお洋服で、遠目から見ると裸エプロンにしか見えず新妻のコスプレしてきてくれたのかな?って感じでした。

セトリは発狂チャンネル始まりで、失禁、わるいやつら、紅麗死異〜、エロトピア、嘔吐、混沌の猿など冷たい雨を除いてほぼ暴れさせるためのラインナップ。あんまりこの辺りの記憶がない。

しかし驚いたのは今回なぜか石井さんがお客さんのコスプレに興味を示しまくりで、お客のコスプレのマリオの帽子を取って自分の頭に乗せて歌ってみたり、曲と曲の間には「それ何のコスプレ?いやその隣の顔が真っ黒の…え?青さん?!それ青さんなの?!(マジで?みたいな顔)」と前の人に直々に聞き出したりしてました。その後まるで客のコスプレに興味なさそうな青さんの元にそそくさとかけて行って、「あれ青さんだって!」ってニヤニヤしながらこそこそ報告する姿が洋館に住む悪い猫とその飼い主みたいでとってもかわいかったです。

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そんなこんなで初めてのザビも久しぶりのcali≠gariも非常に楽しかったです。コスプレというドレスコードは本気で悩みの種だったけど、その苦労も吹っ飛ぶくらいに来てよかったと思えるようなライブでした。

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