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オルタナ

ライブと映画

”KINOSHITA NIGHT 2014”@BIG CAT

3月14日、BIG CATで行われたKINOSHITA NIGHT2014に行ってきました。

アート・ノーベンバーズ・downyという私にとってはこれ以上のメンツはないといった対バンで、発表を聞いたときは盆と正月と還暦とお迎えが一気に来たようなまさに天にも昇る心地でした。あそこで起こったこと全てを詳細に記録しておきたい気持ちは山々なのですが、不治のセトリ覚えられない病を患っておりライブレポートというものが書けないためとりあえず感想を記しておきます。

出順はdowny→ノーベンバーズ→アートといった並びで、全バンド好きだけどとりあえずdownyを一番の目玉に観に来た私にとってはもう最初からクライマックス状態でした。緩衝剤を出来るだけ取り除いたそのままの衝撃を体験したかったからYOU TUBEとかに上がってるライブ映像やPVの類には頑なに目を通さず(苦行)にライブに臨んだんだけどこれは正解だった!予想の斜め上どころか真上真下真横全方位から期待を裏切られ(もちろんいい意味で)、終わるころには全快の満身創痍でした。演奏が始まった途端に会場がそこにしかない世界になると同時に、あらゆる世界から独立したこの世のどこにも存在しない空間になって、流れる映像と鳴る音を心臓にして生きている静かで巨大な生物の血管の中にいるみたいなそんな奇妙な浮遊感。実際はものすごい爆音なんだけど、夜の湖みたいに限りなく聡くて静謐な場所にいるようなそんな矛盾。特に左の種は好きな曲っていうのもあって、初めて見る映像と曲との重なりに少し涙ぐんでしまいました。あと単純に人間ってやべえなって思いました。だって人間ってあの曲が作れてしかも演奏までできるんですよ。特に第五作品集については結構本気で阿修羅が作った音楽だと思ってたので、目の前でありありと繰り広げられる光景に「そっかそっか…やっぱそうなんだ…人間がやってるんだ…へぇそっか…そうなんだ…よく分かった…やっぱりそうだよね…」と、状況はかなり違うけれど小さい頃にサンタクロースの正体を知った時と同じ感想を抱きました。けど今回は悲しみの真実じゃなくて嬉しい真実!

で、お次はノーベンバーズ。ノーベンバーズも初見だったんだけど、こんなにも自分たちと自分たちのすることを魅せるための空間づくりがうまいバンドって初めて見たかもしれない。特にスモークと照明の使い方には建築のように綿密に計算された美しさがあって、その雰囲気だけでもうっとりできる。北欧の冬の森のような美しさの中に生の厳しさと儚さが同居するある種の荘厳を感じさせる雰囲気から始まり、最後は雪解けを祝福するような優しいたんぽぽ色のライトに包まれて終わった(最後の曲が何て曲か分からないんだけどすごく素敵でした)。CDでは鉄の夢とかdysphoriaとか激しめの曲のほうが好きなんだけど、ライブではゆったりしたバラードをたくさん聴きたくなるバンド。

で、トリはアート。これが超ボリュームだった。最後までチョコたっぷりというかもはやチョコが尻からはみ出してた。もうライブ中盤くらいから祇園精舎の鐘の声と我が腰の瓦解する音が交互に聞こえて解脱したかと思った。18:30開演で22:10(瞬時に時計を確認)に終わるようなライブ初めて行きました。3マンというかもはやdownyとノーベンバーズの2マンとアートのワンマンみたいなそんな感覚。BABY ACID BABY(多分)から始まってニューアルバムの曲を4曲(最終的に5曲)とその前後になんかたくさんやって(忘れた)、ダブルアンコのあと10秒でで終了(時既に22:00)。嬉しかったのは私がアートを好きになったきっかけであり、今でも一番大好きなその指でが聴けたこと。何やったかは忘れたけど全体的に好きな曲が多かった気がする。あとFADE TO BLACKでダイバーが出たのに思わず笑ってしまった。あの直前のしっぽりしたMCをすさまじく丸無視!!!笑ったといえば、戸高「それにしてもよくこんな黒いバンド大阪に集まったね。」木下「黒っていうかもはや漆黒…何も見えない」戸高「サングラスかけてるからじゃないの」木下「ァ…」戸高「いいパスするやん」っていうの面白かったですね。疲労ゆえにいろいろと失念してることが多いんだけど楽しかったです。

終演後、downyのTシャツ(かわいい)を買いに物販に行ったときメンバーの皆さんがいらしたのですごい調子に乗ってサインを貰ってきました。とても気さくで大人で面白い人たちだったので大変救われました(今考えたら畏れ多すぎる)。もし私が将来ボケてこのチケット見たら若い頃を思い出そうと必死に五木ひろしのトークショーに通うようになるだろうな。